中国でよく見かける電動バイク、日本でいうところの50cc の原動付きバイクのようなサイズのアシスト自転車です。
中国に来る前、中国といえばみんなが人民服を着て自転車に乗っているというイメージがあったのですが、その自転車が今では電動バイクにとって変わったという感じです。
朝のラッシュ時にはこのバイクの数の多さには本当に驚きます。
それでもバイクだと朝の交通渋滞もなんのその、車道が混んでいれば歩道だって走ります。
この電動バイク、ライセンス性ではないので特別な規定もありませんでした。
最近は16歳以上という年齢制限ができ、登録してナンバーを付けるようになりましたが、これも地域によって多少の違いがあるようです。
この電動バイク、値段としては2000元から3500元くらいです。
(1元=18円だと36,000円から63,000円くらい)
元のレートは常に変動しているので日本円でいくらというのは難しいですが、決して安いものではありません。
そこで生じるのが盗まれる危険です。
私の友人もかなりの人が盗まれた経験があります。
盗まれない為に必ず太いワイヤーのカギをタイヤにかけるのですが、それでも彼らは車に積んで持って行ってしまうので狙われたら何をやっても盗まれてしまいます。
唯一の安全な方法としては必ず有料の駐輪所に停めることです。
有料といっても一回一元くらいなのでそれほど高くはありません。
こんな時に使う后果自负
駐輪所の看板には営業時間が書いてあって、その下に后果自负hòuguǒ zìfùというひと言が書かれています。
つまり、営業時間を超えると駐輪所の管理人は家に帰ってしまうので一元を支払わなくて済む訳ですが、盗まれる危険が生じてその結果は自分で負うようにということです。
「后果自负 hòuguǒ zìfù」という言葉、中国に来てからよく目にし耳にします。簡単に言うと「自分の事は、自分で責任をとってよ」という意味があります。
言葉の含みとしては「私たちは責任を取りませんよ」という責任回避の意味合いと「悪い事するから当然の結果だよね」と言う自業自得的な意味があります。
急速な発展を遂げているからこそ、いろいろな意味でこの言葉の重要さが強調されつつあるようです。
自己責任大国、それが今の中国なのです。