中国に来たばかりの頃、中国人が経営している中国語の塾にしばらく通っていました。その後通った大学に比べると授業料は安かったのですが、やはり講師の質もそれなりでしたね。

もしはじめて中国語を現地で学ぶのであれば、やはり大学で学ぶのがお勧めです。
大学の本科でなくても留学生向けの对外汉语という短期のクラスがあります。

中国式の教育方法?

中国の学校教育では長年すり込み式の教育方法が取られてきたと聞いたことがあります。

そのため生徒の思考を刺激するのではなく教えこんで最後に先生が生徒に
「是不是?shì bu shì ?」「对不对?duì bu duì ?」(そうでしょ?)
と尋ねます。

すると生徒は
「是shì」「对duì」(そうです)
と答える、と言った具合です。

その答えに至るまでの過程が大切なのですが、こう言われるとよく分かっていなくても「是shì」「对duì」(そうです)と言ってしまうものです。

そしてそういえば先生も安心するというわけです。

はじめに私が通っていた塾の講師はまさにこのタイプの教え方でした。

中国語も分からないのに中国語を中国語だけで教えなければならなかったので、教える側も大変だったとは思いますが、教えられる側も大変でした。

よく理解出来ていなくても
「对不对?duì bu duì?」(そうでしょ?)
と威圧的な感じで聞かれると、とりあえず
「对duì」(そうです)
と答えてしまうわけです。

中国人とおしゃべりしている時にもこのタイプの話し方をする人を時々見かけます。
私はこの時の経験からか、この手の押しの強い話し方にはいまだにちょっとひいてしまいます。

もちろん話す言葉だけでなく語気なども関係しているとは思いますが・・・。