日本人は初対面の人に向かって直接年齢を尋ねることを控えます。
それは年齢はかなり個人的な情報なので初対面で聞くのはタブーとする日本の文化によるものと思います。

もちろん同じ日本でも地域によってこの点については違いもあるでしょう。
関東圏では特にこうした見方が強いかもしれません。

もちろんそうは言っても相手がいくつなのか興味がないわけではないので、遠回しに質問してだいたいの察しをつけたりします。

中国では初対面でも年齢を尋ねます。
中国人は好奇心が強いというのもその理由の一つでしょう。

また、中国人の間では相手の年齢によって相手に対する呼び方が異なるのでそれも初対面で年齢を尋ねる理由の一つと言えます。

例えば相手が自分より少しでも年上であれば、相手の名前の後ろに女性であれば
「姐jiě」男性であれば「哥gē」を付けて呼びます。

また相手が自分より年下であれば相手の名前の前に「小xiǎo」を付けて呼ぶか、呼び捨てにします。

相手に合わせた年齢の尋ね方

10歳以下の子供に対して年齢を尋ねる場合、
「你几岁了?nǐ jǐ suì le」(何歳ですか?)
と尋ねます。

また相手が10歳以上で自分と同じくらいまでの年齢の人に対しては
「你多大了?nǐ duō dà le」(いくつですか?)
と尋ねます。

明らかに自分より年上の人や年長の人に対しては
「您多大年纪?nín duō dànián jì」(おいくつですか?)
と尋ねます。

特に年長の人に対して「你多大了?nǐ duō dà le」(いくつですか?)と尋ねるのは失礼になるので気をつけましょう。

逆に自分と同じくらいの年齢の人に対して「您多大年纪?nín duō dànián jì」(おいくつですか?)と尋ねるのも相手によっては年齢より年に見られたと気を悪くさせてしまう場合があるので注意が必要です。

年齢の聞き方に関してはやはり中国でも地域によって多少の違いがあるように思います。

以前住んでいた北京ではかなり率直に年齢を聞かれました。
今住んでいる地域では遠回しに尋ねる傾向があります。

この地域では
1970年代生まれであれば「七零后qī líng hòu」
1980年代生まれであれば「八零后bā líng hòu」
1990年代であれば「九零后jiǔ líng hòu」
という言い方をします。

例えば相手に年齢を尋ねる時にはある程度察しを付けてから
「你是七零后?还是八零后?nǐ shì qī líng hòu ? háishì bā líng hòu?」(70年代生まれ?それとも80年代生まれ?)
と尋ねます。

相手が
「七零后qī líng hòu 」(70年代生まれ)
と答えたら
「我也是。我是七六年wǒ yěshì 。 wǒ shì qī liù nián」(私も。私は76年生まれ)
と自分の生まれた年を伝えます。

すると相手も
「我是七七年wǒ shì qī qī nián」(私は77年生まれ)
と自分の生まれた年を教えてくれるといった具合です。

いずれにしても初対面で年齢を尋ねるのに変わりはありません。
そして年齢を尋ねるのは相手に対する関心の現れでもあります。
さらに相手を知りたい、親しくなりたいという現れなのです。

ですから今度初対面で中国人に年齢を尋ねられても気を悪くしないようにしましょう。