中国に来る前、中国には今でもニーハオ・トイレがあると聞いてちょっと不安になりました。

もし外で用を足したくなったらどうしたらどうしたらいいのでしょう。
留学先の大学のトイレもやはりニーハオ・トイレなのでしょうか・・などなど。

それでもやはり北京は一級都市だけあって、当時でも思っていた以上に発展していました。

超市(スーパー)のトイレはほとんどが和式ですが、扉もきちんとついていてもちろん水洗で、お掃除のおばさんもいるのでそこそこ我慢できる範囲でした。

学校のトイレもやはり同様でした。

ただ、北京でもちょっと郊外の市場などに行くとやっぱりありました、ニーハオ・トイレ。

とりあえず行くだけ行ってみようと思って入ったのですが、一秒するかしないかで即効出てきました。

そのトイレは隣どうしは低い壁で区切られていたのですが、前には扉がないのです。
このてのトイレの場合みんな後ろ向きではなく前向きにしゃがみます。

ですからもちろんしゃがんでいる人と目が合うわけです。
まあ、ニーハオ・トイレの名称もそこから来ているのでしょうが、やはり初めての者にとってはかなりショックが大きいです。

きっとあそこで何とも思わずに普通に用を足せたらすっかり中国に馴染んだも同然なんだろうと思い、道のりは長いと感じたものです。

トイレに人がいるかどうかを確認するには・・・

今住んでいる都市でも大抵のトイレは普通に扉がついています。

もし、トイレに人が入っているのかいないのかわからない時は、
「有人吗?yǒu rén ma ?」(いますか)
と尋ねます。入っていれば、
「有人yǒu rén」(います)
と答えます。

これはファストフード店などで座席を摂る時に尋ねる言い方と同様です。

ではニーハオ・トイレの場合はどうなのでしょう。

実は最近私も生まれて初めてニーハオ・トイレに入ってきました。
そのトイレは低い壁で囲まれているのですが、人が出入りする部分だけ壁がない状態です。

そのためやはり座っている人がいるかいないか確認して、いればさらに奥のトイレを確認する必要があります。

見れば人がいることが分かりますが、人によってはあえて、
「有人yǒu rén」(います)
と言って居ることを伝えます。

もちろん入ってくるのは同性だけなのですが、やはり見られるのはうれしくないので、速く立ち去って欲しいという気持ちからあえて居ることを伝えるのではないかと思います。

また、言われた方も素早くその場を立ち去ろうと思うわけです。

初めてニーハオ・トイレを利用した感想としては、やはり同性同士であってもプライバシーを考えるとなんだか落ち着かないというのが本音です。

それでもニーハオ・トイレを利用できるようになった事自体、私もすこしは中国に馴染んだ証拠なのかな、などとちょっとだけ誇らしく感じたりするのでした。