中国人はたいへん果物好きです。

これは日本と違って果物の値段が安いことと、やはり子どもの頃からの食習慣にあると思います。

日本人だと食後のデザートにケーキやお菓子を食べる事が多いと思いますが、中国人はお菓子を食べる頻度よりフルーツを食べる頻度のほうが断然多いように思います。

特に中国人が好きな果物といえばやはりスイカでしょう。

これは小さな子どもから大人まで喜ばれる果物です。

中国語では日本語と同じで西瓜xī guāと書きます。

中国の市場では一斤(500g)の値段で表示されています。
夏の一番安い時期だと一斤1元以内で売られています。
小ぶりのスイカなら一個日本円で数百円というかなり安い値段で購入出来ます。

もちろん日本ではスイカといえば夏のフルーツというイメージが強く、大玉スイカは結構な値段なので、そうとうなスイカ好きでなければ別に無理して食べなくてもいいか、と思ってしまうものです。

でも、中国の果物売り場には大抵年中スイカが置いてあります。
もちろん旬は夏場なので夏場のスイカは大変お手頃な値段で甘みも大変強いです。

日本でも最近はラグビーボールのような形をしたスイカが売られていることでしょう。
また、皮が黒に近いようなスイカもみかけるようになりました。

中国でもやはりいろいろな種類のスイカを見かけます。

日本の習慣でスイカを食べるときに塩を出すとちょっと驚かれます。
中国のスイカは甘みが強いので塩を振らなくても十分美味しくいただけるのです。

また日本人はスイカの種を吐き出す習慣がありますが、中国人はスイカの種も食べてしまいます。
種には種の栄養があるからなのでしょうか。

中国の果物売り場でよく見かける果物

他にも普段果物売り場で見かける果物といえば・・

●香蕉xiāngjiāo・・・バナナ
●苹果píngguǒ・・・りんご
●梨子lí zǐ・・・なし
●葡萄pútao・・・ぶどう
●桃子táozi・・・もも
●草莓cǎoméi・・・いちご
●哈密瓜hāmì guā・・・ハミウリ(新疆ウイグル自治区産のメロン)
●上竹shàng zhú・・・マンゴスチン
●橘子júzi・・・みかん
●番石榴fān shíliu・・・グアバ
●火龙果huǒlóng guǒ・・・ドラゴンフルーツ
●荔枝lìzhī・・・ライチー
●菠萝bōluó・・・パイナップル
●芒果mángguǒ・・・マンゴー
●榴莲liú lián・・・ドリアン
●龙眼lóngyǎn・・・リュウガン
などがあります。

実はこの中で高熱の伴う風邪の時には食べてはいけないフルーツがあります。
それはライチー、パイナップル、マンゴー、ドリアン、リュウガンといった甘みの強い南国の果物です。

中医(漢方)ではこれらを食べ過ぎると上火shànghuǒ(のぼせる)と言います。

南国の果物は食べ過ぎに気を付けたほうがいいようです。

それでも西瓜xī guāは上火しないと言われています。
それも子どもから大人まで中国人が好んでスイカを食べる理由の一つなのかもしれません。

もし中国人の友人の家に呼ばれて手土産に迷ったら、スイカを持っていけばきっと喜ばれることでしょう。