今回一時帰国で日本に戻った際 両親が食事に連れて行ってくれました。
ホテルのランチで、比較的リーズナブルな価格でフレンチをいただくことができます。

北京に住んでいた時には近所に美味しいお店があったので、時々友人たちと外食をすることもあったのですが、今住んでいる地域は未だに美味しいと思える気に入ったお店が見つかっていません。

そんな訳で日本に帰省する際の楽しみの一つはやっぱり食事です。
何と言っても母の手料理が最高ですが、比較的質にこだわったレストランで食事をするのも日本ならではの楽しみの一つといえます。

そのランチのフレンチは前菜から最期のデザートまで、彩りもお味も大変繊細でお腹も心も大変満足しました。
帰り際にフロントの方にお願いして家族で記念写真を撮りました。

中国に戻ってから日本の写真を友人達に見せると、興味津々で見入っています。
特に家族で撮った写真が気になるようです。

大抵写真に映った両親の年齢を尋ねられます。
両親の年齢を伝えると、かえってくる返事のほとんどが
「哇,好精神啊。看不出来。wa , hǎo jīngshen a 。 kàn bù chūlái 。」
(へー、元気はつらつとしているね。そうは見えないよ。)という返事です。

中国語で「精神」の意味するところ

中国語での「精神jīngshén」は日本語での精神や心、魂という意味で、「精神jīngshen」は元気 気力、活力という意味で用いられます。
この場合の「精神jīngshen」は後者の方です。

友人たちの褒め言葉を聞いて 人ごとながら嬉しかったので、私も年配の方とおしゃべりする際に試しに使ってみることにしました。

近所のパン屋さんに行くと、いつもいないおばあちゃんが椅子に腰掛けています。
そのお店の奥さんのお母さんで田舎から遊びに来ていたそうです。

私が
「请问,阿姨,您多大年纪?qǐngwèn , āyí , nín duō dànián jì 」
(おばさん、おいくつなんですか。)と聞くと年齢を教えてくれました。

早速
「哇,好精神啊,看不出来。wa , hǎo jīngshen a。 kàn bù chūlái 。」
(はつらつをしていらっしゃいますね。全然そうはみえませんよ。)と言うと、おばあちゃんもニッコリしてご機嫌な様子でした。
お店の奥さんもお母さんがご機嫌な様子を見て大変喜んでいました。

それ以来、年配の方と会話をする際にこの表現をよく使うようになりました。
ちょっとした褒め言葉ですが、相手との距離がぐっと縮まってさらに会話が弾むのを実感しています。