日本でも男の子は幼くても可愛いと言われるより、カッコイイと言われる方が好きですが、それはここ中国でも同様です。

少し前のことですが、友人の幼稚園に上がる息子さんが床屋にいって髪を短く刈りました。

床屋に行ったということが明らかなほど短く刈ってもらって本人も慣れないらしく、ちょっと恥ずかしそうにしています。

そこで私が
「你剪发了,好帅。nǐ jiǎn fà le , hǎoshuài 。」
(髪カットしたんだ、すごくカッコイイよ)
と言うと、さらに照れながらもカッコイイという言葉にかなり自信を持った様子でした。

その時に、カッコイイというひと言の力は大きいと感じました。

別の時に中国人の友人と市街地を歩いていると、彼女がビルに掲げられた看板を指さして
「姐姐,那个男子你觉得怎么样?jiějie , nàge nánzǐ nǐ juéde zěnmeyàng ?」(お姉さん、あの人どう思う?)
と尋ねます。

見上げると、そこにはジャニーズもどき?ともなんとも形容しがたい若い男性のポスターが掲げられています。

どおって言われても・・・と思いながら、ちょっと疑うように
「你喜欢他吗?nǐ xǐhuān tā ma ?」(彼のこと好きなの?)
と聞くと、
「不不,我朋友说他超帅,所以我问问你而已。bù bù , wǒ péngyou shuō tā chāo shuài , suǒyǐ wǒ wèn wèn nǐ éryǐ 。」
(ちがう、ちがう、友達が彼のこと超カッコイイって言うから、尋ねてみただけ。)
とのことでした。

形容詞に超を付けて表現するのは日本人の若者と似ています。

とりあえずその場は
「每个人的感觉不一样吧。měige rén de gǎnjué bùyī yàng ba」
(人によって感じ方は違うからね。)
と言って、いいとも悪いともコメントせずに言い逃れました。
内心「超帅chāo shuài」(超カッコイイ)かぁ・・・と思いながら・・・。

言われてうれしい「帅哥」(カッコイイ兄ちゃん)

うちの近くのコンビニで突飛な髪型をしている20代の男性がいます。
ちょっと擦れた感じですが、イマイチ垢抜けていません。

ある時買い物に行くとさらに突飛な髪型になっています。
なんと片側だけ刈り上げたスタイルです。

どこでカットしたのか尋ねると自分でカットしたとのことです。
以前に美容師の仕事をしていたようで、いつも自分でカットするらしいです。

その髪型をどう形容したらいいのか迷っていると主人が
「・・・帅哥shuài gē」(カッコイイ兄ちゃん)
とひと言、私もつられて
「好帅 hǎoshuài 」(すごくカッコイイ)
と言うと、本人もうれしかったのかまんざらでもないという表情を浮かべています。

それからというもの、そのコンビニに彼がいると主人は
「哦,今天帅哥在啊。ò , jīntiān shuài gē zài a」
(今日はカッコイイ兄ちゃんいるよ)
とあえて彼に聞こえるように言ったりしていました。

そのうち、彼も打ち解けてきたのか、わずかの買い物でもわざわざレジ袋に入れてくれるようにまでなりました。

若い男性にとっては「帅哥shuài gē」(カッコイイ兄ちゃん)と言われるのはやっぱりうれしいらしいです。

「帅哥shuài gē」(カッコイイ兄ちゃん)と言われた時に若い男性に共通して言えるのは、ちょっと得意げな表情をすることです。

今度中国人の若い男性にあったら試しに「帅哥shuài gē」(カッコイイ兄ちゃん)と呼びかけてみてください。
きっと嬉しそうな表情を浮かべることでしょう。