外国語は学んだらとにかく使うのが上達のポイントと言われます。
もともとの性格が外交的であったり、話し好きな方はこの点ではかなり有利でしょう。
逆にあまりに神経質だと発音の正確さにばかりこだわってしまったり、失敗を恐れるようになるので話す機会を逃してしまい、なかなか上達しないという傾向があるようです。
私の場合、どちらかと言うと後者の方でなかなか上達しないタイプでした。
逆に主人は前者のタイプなのでかなり上達が速く、かなりの差がでてしまいました。
それでも言語の上達は継続すると階段式に上達すると言われています。
私も除々に相手の話を聞き取れるようになり、最近は買い物で顔見知りになった店員さんと少しずつ会話を楽しめるようになっています。
以前は相手が何を言っているのか分からなかったので、会話するのを恐怖に感じていましたが、今はそういう感覚がなくなり、会話が純粋に楽しいと感じられるようになったのは大きな進歩だと感じています。
いつも比較されて覚えた「比」の使い方
それでも主人と買い物に行って店員さんと三人でおしゃべりしていると今でもよく言われるひと言があります。
「他比你说的流利tā bǐ nǐ shuō de liúlì」
(彼の方があなたよりも話すのが流暢ね~)
と言われるのです。
褒められた主人は
「过奖了guò jiǎng le」(褒めすぎですよ~)
なんてにやけながら謙遜しています。
日本人の感覚からするとその人がいる前でどっちが上手か比較するいうのは評価の低い人にとって結構キツイものがあるので、思ってもあまり口にしないものです。
それでも中国人は思ったことを結構ストレートにその場で表現するので、こう言われる度にグサリとくるのですが、間違えようのない事実なのでその言葉を真摯に受け止めて中国語の上達に励むようにしています。
同時にこのように比較される事によって比較表現の使い方もマスターし、最近は中国人に言われる前に・・
「他说的比我好得多tā shuō de bǐ wǒ hǎo deduō」
(彼のほうが私よりも話すのがずっと上手なんです)
と開き直るようにまでなりました。
いつかは私も主人のように「你过奖了~nǐ guò jiǎng le ~」(褒めすぎですよ~)なんて言える日がくるのでしょうか。