中国人の友人で子育て奮闘中のお母さんがいます。
彼女にはもうすぐ二歳になる男の子がいますが、どうも言葉が遅いようでまだほとんど話せません。

それでも私たちが話していることは分かるらしく、その子ことを話題にするとはにかんでみせます。

ちょうど私が訪ねた時には、彼女がその子にお昼を食べさせているところでした。
お昼のメニューはアサリの蒸し煮とお粥と、湯がいたブロッコリ-です。

その子はそこら中散らかしながら、両手でアサリの身を剥き取ろうと必死になっています。
中には開ききっていない貝もあります。

するとその子が「剥,剥…bō , bō …」といいながらその貝をお母さんに差し出します。

お母さんはその子に言葉を教えるように「剥开bō kāi」(剥がす)と言いながら貝の殻を剥がして中身を食べられるようにしてあげます。

その時、開いていない貝は食べないほうがいいんじゃないかと思いつつも、開けて剥がす場合は「剥开bō kāi」(剥がす)と言うのが分かり、いい勉強になりました。

別の友人の家でお茶をしていた時に、やはり2歳くらいの子どもが「剥、剥…bō , bō …」と言いながら、巨峰の粒をお母さんに差し出していました。

するとその子のお母さんも子どもに言葉を教えるように「剥皮bō pí」(剥く)と言いながら剥いた巨峰の身を食べさせていました。

その時もなるほど皮を剥く場合は「剥皮bō pí」(剥く)なんだ、と納得してしまいました。

日常よく使う表現-剥开/剥皮

剥くという表現、日常結構使う表現です。
みかんの皮を剥く、バナナの皮を剥くというように皮を剥く場合には「剥皮bō pí」

開ききっていないアサリのように剥がして開ける場合は「剥开bō kāi」

日本語で化けの皮を剥がすという表現がありますが、この場合には「剥开假面具撕下假面具 bō kāi jiǎmiànjù sī xià jiǎmiànjù」といったところです。

2歳くらいのまだ言葉がよく話せない子どもでも知っている「剥开/剥皮bō kāi/bō pí」という表現、恥ずかしながら私は彼らを通して初めて知りました。

日常使う表現って知っているようで結構知らない表現があることを改めて感じ、日々中国語の学習の必要性を強く感じました。