中国人の友人と話していて時々聞く表現に「晕yūn」「我晕倒了wǒ yūndǎo le」「我晕死了wǒ yūn sǐ le」があります。
「我晕倒了wǒ yūndǎo le」は実際に気を失って倒れた時にもこのように表現します。
その為、はじめてその表現を聞いた時、気分が悪くなって意識を失ったか、気絶して倒れたんだと思い、それは大変だったろうなぁなどと思っていました。
見た感じ血気盛んだけど、実は彼女 貧血だったのかなぁ 人は見かけによらないな…などと心の中でつぶやいたりもしていました。
それでも彼女以外の別の友人と話していた時にもやはり「我晕倒了wǒ yūndǎo le」という表現を使っていたので、どうも本当に気絶して倒れた訳ではなさそうだということに気付きはじめました。
「我晕倒了」「我晕死了」は流行語の一種
彼女たちの会話の流れからすると、ショックを受けた驚きや、期待がはずれてがっかりしたなど、あまり望ましくない状況が生じた時にこの表現を使うという共通点に気付きました。
ちょっと調べてみるとどうもこの「晕yūn」という言葉、日本の漫画やアニメでショックを受けた時の「くらっ」という表現からきているようです。
それで「晕倒了wǒ yūndǎo le」や「晕死了wǒ yūn sǐ le」もショックを受けた時や望ましくない状況で「イヤだぁ」という気持ちを伝えるときに使ういわゆる流行語だというのが分かってきました。
特に中国語で「~死了sǐ le」と言うのはその程度が強い時に使います。
そういえば、先ほどの二人の友人の会話の内容では二人ともかなり興奮気味に「我晕倒了wǒ yūndǎo le」とか「我晕死了wǒ yūn sǐ le」と言っていたことも思い出されます。
つまり本当に倒れた訳ではないので、倒れたのにどこも打たなかったのかなとか、ケロッとして見えるけどもう体調はいいのかななどと心配したのも取り越し苦労だったという訳です。
まあ、何事もなくてよかった訳ですが…。
今度この表現を聞いたら、「相当ショックを受けてイヤだったんだろうなぁ。」ともう少し同情しながら話に耳を傾けようと思いました。