シャドーイングとは音声を聞くと同時に発声する方法で、遅れても0,2秒程度で大幅に遅れずに発声するのがポイントの学習法です。

これはプロのアナウンサーや通訳者が使う練習法の一つでもあり、滑舌を良くする効果もあると言われています。

とりわけ第二言語の習得においては、リスニングやスピーキングの能力の改善のためにも有効とされています。

聞く内容はそれほど難しいものではなく、比較的易しいものの方がやりやすいでしょう。

シャドーイングする時間を毎日確保しよう

実は私も子ども用の本の録音を聞きながらシャドーイングしてみて、その効果を実感したことがあります。

普段日本語では使わない舌や喉を使う発声が中国語にはあるので、シャドーイングをするとはじめのうちは喉が痛かったり、やたらに喉が乾く感じがしました。

それでもこうして一日一度でも幾らかの時間中国語を発声することによって普段使っていなかった喉や舌も訓練され、しばらく続けるうちに滑舌がよくなっていくのを実感するようになりました。

言語も筋肉と同じで、使わなければ衰えていくと言われています。

中国で暮らしていても、一日まったく外に出ることなく過ごすような日があると、次の日に外に出て中国語を話す時になんとなく違和感を感じることが今でもあります。

そうであれば、普段中国語を使わない環境にいるならなおのこと、意識的に一日の中で中国語を話す時間を確保する必要があることでしょう。

もちろん、言語の成果は一朝一夕には見られないので、3日やってもたいして効果が出ないからといって諦めないようにしましょう。

たまに多くの時間するよりは、わずかの時間でも毎日中国語に接するほうが効果があります。

そして継続していると、面白いことに自分でも中国語のレベルがアップしたと実感する時があります。

この経験をすると、言語の進歩は階段式であることの意味がわかり、学習を続ける意欲も湧いてくるものです。

以前に流暢な中国語を話す日本人の友人に、今でもやっている中国語の学習法があるか尋ねたことがあります。

友人曰く、やはり毎日中国語に接すること、とりわけシャドーイングは欠かさないと言っていました。

あれほど流暢に話せても学習を続けていることに励まされるとともに、シャドーイングの効果の大きさも感じ、私も今でも続けている学習法の一つとなっています。