中国語以外の言語で漢字を使う言語はわずかです。

韓国ではハングル文字を採用するようになってから、漢字の使用がぐんと減ったと言われています。

北朝鮮では漢文教育以外は漢字を使用することはありませんし、ベトナムでは漢字の使用が禁止されています。

そうすると今でも漢字を使っているのは中国、台湾以外では日本ということになります。

こう考えると世界の国の中でも漢字を使う日本人が中国語を学ぶのはかなり有利なように思えます。

そんな軽い気持ちで中国語を学び始める人も少なくないことでしょう。
実は私もはじめはそのように思っていました。

それでも中国語と日本語の大きな違いとして発音があります。
同じことを表現するのに同じ漢字を使うことは確かに多いのですが、音だけ聞くとピンときません。
改めて文字を確認して、納得することも少なからずあります。

ご存知のように中国語には日本語にない発音、発声があります。
例えば、
●そり舌音(例:zhi,chi,shi,ri)
●有気音と無気音
●あいまい母音(e)
●鼻音(n、ng)
などがあります。

さらに中国語は声調言語で4つの声調で発音されます。
声調が違うと意味も異なるという訳です。

正しい発音は中国語学習の土台

こうなると中国語の学習にとって正確な発音はかなりカナメを握っているということに気付かれることでしょう。

私の場合、中国に留学する前に数ヶ月の期間、日本人の中国語講師から中国で生きていける最低限のサバイバル中国語を教えてもらいました。

それでも、その後現地の大学でネイテイブの教師から徹底的に発音矯正を受ける事になりました。
やはり外国人には外国人の発音の癖というのが有るようです。

学習の早い段階で中国語の正しい発音と発声を学ベたのはよかったと今でも感じています。

また、同じネイティブでも地方には地方独特の発音の癖があります。
これは日本語でも同様でしょう。

そうするとネイティブなら誰でもいいというわけではなく、やはりある程度言語についての専門的な学習を受けた人から学ぶことも大切でしょう。

最近はスカイプを使って現地の中国人から中国語を学ぶなど、中国語の学び方にもいろいろと選択肢があるので、自分にあった方法でまずは一歩を踏み出してみましょう。