外国語学習では基本的な文法を学んだ後は語彙を増やして、とにかく話すことが大事だと言われています。

実際、いざ会話するとなると中国語でどう表現するのか知らない単語が多かったりします。

例えば友人を招いて日本の料理を振る舞うと、大抵作り方を尋ねられます。
説明するには使った野菜や調味料、調理法についての単語表現を知らなければどうにも説明のしようがありません。

そこで普段から、知らない単語は電子辞書などですぐに調べる癖をつけて、語彙を増やすのは大切だと感じています。

私が続けている学習法の一つに、自分の中国語のレベルよりちょっとだけ高いレベルの中国語の本を毎日声に出して朗読するという方法があります。

毎日というのが肝心なので読む量はそれほど多くありません。
始めは知らない単語だらけで、調べて意味を理解するという作業に追われて、これを続けられるかちょっと心配でした。

それでも一ヶ月もするとちょっとずつ中国語の文章を読むことに慣れてきます。

さらに数ヶ月すると、以前に調べた単語が何度か出てくるのでインプットされ、語彙も増えていきます。

一年もすると、自分でも意識するほど中国語の文章が読めるようになり、内容も理解できるようになってきていることに気付きます。

こうなると、どういう場面でどういう単語を使うのかが分かり、中国語の文章を読む事自体が楽しくなってきます。

ただし、日本語もそうですが、中国語も会話表現と書面語は多少違います。
書面語をそのまま日常会話で用いるとかなり硬い表現になるので、その点は注意が必要です。

会話中に知らない単語が出てきたら・・・

日常会話に関してはとにかく中国人と会話するに尽きると感じています。

中国人との会話の中で知らない単語が出てくると、そこで脳みそがフリーズしてしまって、その後の相手の話しはまったく入って来なくなってしまうという経験は誰にでもあるものです。

それでも慌てる必要はありません。
もちろん知らない単語の意味を直接相手に尋ねるのは、手っ取り早く基本的な方法です。

ただ、あまりにも何度も質問して相手の話しの腰を折ると、そのうち相手も話すのがめんどくさく感じる場合があります。

そこで一つの方法として、今の話しの流れからすると相手が言いたいのがどんなことなのか推測してみます。

自分の推測が合っているかどうか、時々相手の話しを自分の知っている簡単な表現に言い換えて、推測した内容と一致しているかどうか確認します。

こうした方法なら、話しの流れをそぐことなく話しを聞くことが出来ます。
その後、家に戻ってから気になった単語を電子辞書などで調べれば、語彙を増やすこともできます。

別の方法としては、知らない単語でもその音を聞いて、どんな漢字を当てるのか推測してみるというものです。

そして推測した単語表現を、実際に紙に書いて見せるなどして相手に確認します。
こんな形で中国語の語彙を増やすことが出来ます。

日本語もそうですが、中国語もひとつのことを表現するのに幾つもの表現方法があります。

語彙が豊富だとその場にあったふさわしい表現を用いることができます。
また、表現力が豊かだと会話そのものも楽しくなります。

知らない単語を調べる癖を付けて、語彙を増やしてさらに会話を楽しみましょう。