「早起きは三文の徳」と言われますが、私も一時期仕事の関係で早起きが習慣になっていて、この言葉の真実さを実感したことがあります。

早起きの習慣が身についている方はよくご存知のように、朝の時間って時間の密度や効率が全然違います。

残念ながら私は今はそれほど早起きではありません。
それでも休みの日だからといって遅くまで寝ているのは苦手です。

体を休めることが出来たと思えればいいのでしょうが、時間を無駄にしてしまったと思ってしまうので、休みの日もいつもと同じ時間に起きるようにしています。
まあ考え方の問題だと言われればそれまで、ですが…。

私の中国人の友人夫婦は奥さんがやはり早起きでご主人は宵っ張りです。
奥さんは仕事で夜がどんなに遅くなっても、翌日は日の出と共に起きるというような勤勉さです。

ご主人はと言うと、彼女曰く
「他早上总是拖拖拉拉的。tā zǎoshang zǒngshì tuō tuōlā lā de。」(彼は朝はいつもだらだらしている)
とのことです。

実はこの地域の特徴なのか、女性は働き者で 男性は結構昼間っから賭け事をしていたりお酒を飲んでおしゃべりをしている姿をよく見かけます。

聞くところによると、この地域は昔は男尊女卑の傾向が強かったそうなので、そのなごりなのかもしれません。

こんな時に使う「拖拖拉拉」

先日寝台列車を使った時のことです。
その日は初めて硬卧yìng wòのあの三段ベットに乗るというか寝ることになりました。

中国の寝台列車は软卧ruǎn wòと硬卧yìng wòがありますが、どちらのタイプも犯罪防止の為、いつからかカーテンが全て取りのけられてしまいました。

软卧ruǎn wòは上段と下段の二段ベットが二つ並んでいる個室で、ドアも締まります。

硬卧yìng wòは一つの仕切りに上段、中段、下段の三段ベットが二つ並んでいるタイプのもので、ドアもなく、プライバシーも何もありません。

私は硬卧yìng wòの一番下の段だったのですが、中段の男性が電話でなにやらもめています。
どうやら新築の家の内装の支払いに関連したことのようです。

中国では新築の家を購入すると内装は全て自分で業者さんと相談しながら決めていきます。
良い業者さんに当たればいいのでしょうが、結構トラブルも多いようです。

その男性もイライラした口調で
「还没装修好呢?为什么他们办事那么拖拖拉拉的。háiméi zhuāngxiū hǎone ? wèishénme tāmen bànshì nàme tuō tuōlā lā de 。」
(まだ内装が終わってないのかぁ?なんでやつらそんなにだらだら作業してるんだ。)
と怒鳴っていました。

狭い空間なのに大きな声で電話されて、かなり迷惑でした。

それにしても中国では新築の内装に関するトラブルは日常的なので、夢のマイホームも何かと大きなストレスの原因になるようです。