中国での普段の生活ではやはりタクシーよりもバスのほうが断然安いです。
それでも特定の時間までにどうしても目的地に行く必要があるならやはり背に腹は代えられません。
私もたまにはタクシーを利用することがあります。

中国でタクシーを呼ぶときには「空车」という赤色の表示が出ている車を見つけ、腕を水平に挙げた状態でおいで、おいでのように手首だけ降ります。

タクシーに乗ったら、目的地をはっきり伝えましょう。
この時、運転手によっては近すぎてお金にならないと思ったら乗せたがらない運転手もいます。

また、逆にあまりに遠くて行きたくない場合、その場所を知らないと言う運転手もいます。
こういう時はもめずにあっさり諦めて別のタクシーを呼びましょう。

目的地を伝える時には
「司机,你好。请到・・・・。sījī, nǐhǎo 。 qǐng dào」
(こんにちは、運転手さん・・・までお願いします)
と言います。

普段自分が行き慣れている場所であればいいのですが、初めて行く場所の場合には出来るだけ事前にネットの地図を確認して印刷しておくといいでしょう。

また、目的地の近くまで来たら、具体的な情報を伝えてナビゲートしてあげましょう。
例えば、
●「一直往前走yīzhí wǎng qián zǒu」(ずっとまっすぐ行って下さい)

●「过下个红绿灯右拐guò xià gè hóng lǜdēng yòu guǎi」
(次の信号を右折します)

●「在下个十字路口左拐zàixià gè shízìlùkǒu zuǒ guǎi」
(次の十字路を左折します)

●「请在这里停车qǐng zài zhèli tíngchē」(ここで停めてください)

質の悪い運転手に当たってしまった場合

以前北京に住んでいた時には帰国する際空港までタクシー以外の方法がなかったため、毎回タクシーを利用していました。

質の悪い運転手に当たると、わざと遠回りをすることもあって、一度だけ本当に飛行機に間に合わないかと焦ったことがありました。

この時には
「司机你不要绕路sījī nǐ bùyào rào lù」(運転手さん、回り道しないでください)
と言ってちょっと警告します。
それでも、あそこの道は今工事中で通れない、などといろいろ言い訳をして聞きません。

それで最後には本当に困った表情で
「我们赶飞机wǒmen gǎn fēijī」(私たち急いで飛行機に乗らないと)
と言ったところ、それ以上は遠回りをせずに空港に向かってくれました。

もちろん飛行機には間に合いました。
この度の経験を通して実際に回り道されてしまうことがあることを身をもって知りました。

こういう時のためにも必ず領収書はもらっておきましょう。
「请给我发票qǐng gěi wǒ fāpiào」(領収書ください)
といえば領収書をくれます。

この場合、その領収書の情報に基づいて、その運転手についてのクレームをタクシー会社に連絡することが出来ます。

こういう事が再度発生して他の人が同じ目に会うのを防止する為にもこの点は覚えておきたいものです。

もちろん、タクシーの運転手がみんなこういう人というわけではないのでそれほど緊張する必要はありません。

運転手によってはとってもおしゃべり好きの人もいます。
いい中国語の勉強にもなりますし、その街の情報も知ることができるので、気楽におしゃべりしてみましょう。