日本では挨拶の言葉として「今日はいい天気ですね。」など天気のことを話題にすることがありますが、中国では挨拶の言葉といえば断然
「吃饭了吗?chīfàn le ma ?」(ご飯食べた?)が多く聞かれます。

それでも天気のことが全く話題に上らないというわけではありません。
天気が良ければ、
「今天天气很好。jīntiān tiānqì hénhǎo」とか「今天好天气。jīntiān hǎotiānqì」と言います。

また雨が降っていれば「今天下雨。jīntiān xià yǔ 」と言います。
雨が止んだ時には「雨停了。yǔ tíng le」と言ったり「不下雨了。bú xià yǔ le」と言います。

霧雨を中国語では「毛毛雨máomao yǔ」と言いますが、なんだか発音が可愛いので個人的にこの表現は気に入っています。

中国大陸は大きいので場所によって気候も違えば、季節ごとの天気も随分違います。

例えば北方の北京は大変乾燥しています。
春先には乾燥した空っ風が吹き荒れますがそういう時には「刮风guā fēng」と言います。

南方ではその逆で春先には日本でいうところの梅雨のような天気が続きます。
その時期の天気のことを「梅雨méiyǔ」と言ったり「回南天huí nán tiān」といいます。

つまり日本語の梅雨という言葉はまさに中国語から来ていたという訳です。

広東省に住んでいる友人の話しによるとその時期は湿度が90%という日が続くので、衣類は外に干しても乾かず、部屋の床も壁も湿気でベチョベチョになってしまいます。

タンスの中のダウンにカビが生えたとか、そんな天気が続くので体のむくみを感じるという人もいるようです。

日本でも梅雨が明ければ夏がくるように中国の南方でも梅雨が明けると春を通り越して一気に夏がきます。

日本の夏は蒸し暑いですが、そういう暑さを「闷热mēnrè」と言います。
北京にいた頃夏の最高気温が40度という日がありました。
それでも乾燥しているので40度という実感はなく、ただジリジリと暑かったのを覚えています。

しかも8月の後半を過ぎる頃には朝晩はかなり涼しくなります。
そんな北方の夏を経験してしまうと、蒸し暑い日本の夏はもう過ごせないのでは…と心配になったこともありました。

天気に関連した中国語単語

●蓝天lántiān ・・・青空
●晴天qíngtiān・・・晴れ
●阴天yīntiān・・・曇り
●下雨xià yǔ・・・雨が降る
●下大雨xià dàyǔ・・・大雨が降る
●下毛毛雨xià máomao yǔ・・・霧雨が降る
●下雪xià xuě・・・雪が降る
●刮风guā fēng・・・風が吹く
●暖和nuǎnhuo・・・暖かい
●热rè・・・暑い
●闷热mēnrè・・・蒸し暑い
●凉快liángkuài・・・涼しい
●冷lěng・・・寒い/冷たい
●寒冷hánlěng・・・寒い/寒冷である